こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。
最近は副業が浸透しつつあるせいか、私のところに相談にこられる方の中で「自分も起業しようと考えています」「個人事業主を始めるつもりです」といったことをおっしゃる人も増えてきました。
起業したい方が増えているのは、素晴らしいことだと思います。ただし多くの場合、悩みのポイントがズレているのは否めない事実です。
そもそも起業や副業に限らず、サラリーマンの方にとっての悩みとは「プライス」「スキル」「タイム」の3つです。
最初の“プライス”とは、単価のこと。ここでは、「自分のウリ」のことを指します。起業や副業をするのであれば、「何を売るか?」ということです。
2つ目と3つ目の“スキル”と“タイム”は、そのまま「技術」と「時間」のことです。
実際、多くの方が起業や副業を検討する際、サラリーマンの悩みをそのまま当てはめ、「この3つを解決すれば、たくさんお金を稼げる」と思い込んでいるのが実情なのです。
確かに、この3つも大事な要素ではありますが、「お金を稼ぐこと」に関してでいうと、これらは最優先課題というわけではありません。
もちろん、この3つがあるに越したことはないのですが、「必ずしも突出していなければならない」というほどのものでもない、ということです。
事例をお話ししましょう。あなたも普段、通っている美容室があることと思います。その美容室に通っている理由は、たとえば「家から近い」とか「通勤途中にあって通いやすい」といったことではないでしょうか。
他の要素に関しても、「美容師の腕前も悪くない」「価格もまぁ許容範囲」といった理由で、通い続けているのではないかと思います。
もちろん、美容院を商売として成立させるには、ある程度の技術が必要ですし、あまりオペレーションが遅いようでは、お客さんに逃げられてしまいます。
最低限のレベルは必要にせよ、逆にいうと「技術やスピードは、お客さんが離れない程度であればいい」ということになります。
通常、カットに1時間かかるとして、仮にその美容師が40分でカットをしたからといって、顧客からしてみれば「あ、もう終わったの?」くらいの反応です。
サービス提供者が、たとえ多大なお金と努力を費やして高い技術を身につけたとしても、顧客がそれに気づくこともあまりないでしょう。
顧客にとっては、「自分の需要」が満たされれば、それで十分だからです。
実は、事業を立ち上げる際には、技術やスピードよりも、もっと大事なことがあります。それが「セールス」「マーケティング」「マネジメント」「ブランディング」の4つです。
もちろん、「この4つ全部に、均等に力を入れる」というのは難しいでしょう。マネジメントとブランディングに関しては、もっと事業が大きくなってからでも問題ありません。
よって、自分の事業を立ち上げたいと考えるのであれば、最初はセールス、次にマーケティング。この2つが、事業の成否のカギを握るといっても過言ではないわけです。
先ほどの美容室の事例でいうと、たとえばお店の認知度を上げるために広告を打ったり、チラシを作成したりするのが、マーケティングに相当します。
他には、顧客に対して「シャンプーしますか?」とか「ストレートパーマにされたほうが似合いますよ」などと言うのが、セールスに相当します。
いかがでしょう。「ビジネスをする際に、スキルや時間効率をよくするだけでは、売上増につながらない」という意味がおわかりになりましたでしょうか?
もし、副業や個人事業を始める際は、ぜひ「サラリーマンとは別の視点が必要だ」ということを、覚えておいていただければと思います。
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ありがとうございました。
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